青山繁晴氏(参議院議員)が、自身のYouTubeチャンネル「青山繁晴チャンネル・ぼくらの国会」を公開し、今夏の参議院議員選挙と石破政権の行方について言及していましたので、その詳細をまとめました。
政権喪失のキーワード:「この夏」
今回のテーマは「政権喪失」。そのキーワードとなるのは「この夏の参議院選挙」です。まるで青春映画のようなタイトルですが、実際には深刻な問題です。
現状の議席数と政権の危機
現在、参議院では与党と野党の議席差が40あり、140対100で与党が優勢です。しかし、衆議院では少数与党に転落しており、参議院の優位が最後の頼みの綱となっています。
参議院は3年ごとに半数が改選される仕組みであり、次の選挙は7月20日が有力視されています。この選挙で与党(自民・公明)が17議席を失うと過半数割れとなり、政権が大きく揺らぐことになります。
選挙で与党が苦戦する理由
最大の打撃となるのは、国民負担の増大と政策の約束破りです。自公政権は、国民民主党と次の2点で約束をしていました。
- 年収の壁178万円の撤廃(国民民主党が主張していたもの)
- ガソリン税の暫定税率廃止(まだ決着はついていない)
しかし、特に「年収の壁」の問題は事実上放棄され、これが大きな批判を招いています。
財務省の影響と選挙への影響
財務省は、予備費を使う案には柔軟ですが、恒久的な税制改革には消極的です。このため、政権側も財務省の意向に引きずられ、結果的に有権者の期待を裏切る形になっています。
この状況で迎える参議院選挙では、自民党だけでも17議席を失う可能性が高く、政権喪失の現実味が増しています。
選挙後の政権の行方
参議院選挙で敗北した場合、自民党政権は存続できるのか?
通常、衆参両院で敗北した場合、首相は退陣するのが民主主義の原則です。しかし、石破首相が粘ろうとする可能性もあります。ただし、衆参ともに敗北しながら続投することは「民主主義の破壊」につながるため、現実的ではありません。
7月以降の政局シナリオ
政権交代の可能性が高まる中、野党の状況はどうなっているのでしょうか。
現在の野党はバラバラに見えますが、かつての細川政権のように多党連立で政権を作る可能性があります。
- 立憲民主党は、野田代表が増税派であるため、国民の支持を得にくい
- 国民民主党は規模が小さいが、影響力を増している
- 維新や公明党の動向も鍵となる
政権交代が起きた場合、細川政権のように、野党が結束して新政権を樹立する可能性があります。
行政の動きと政権交代の兆し
すでに官僚たちは次の政権を見据えた動きを始めています。
行政官たちは、「あと4ヶ月で政権が変わる可能性がある」と考え、準備を進めている様子がうかがえます。
まとめ
- 7月の参議院選挙で与党が17議席を失うと政権崩壊の可能性大
- 政策の約束破りが有権者の反発を招き、自民党は大敗のリスク
- 石破首相が続投するのは現実的に困難
- 野党が細川政権のような多党連立を形成する可能性あり
- 行政官もすでに次の政権に備えて動き始めている
このまま政権が失われた場合、13年ぶりに自民党が下野することになり、日本の政治は大きな転換点を迎えるでしょう。
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