「ハローYouTube‼」でお馴染みのホリエモンこと堀江貴文さんが、自身のYouTubeチャンネルを公開し、セブン&アイHDが2兆円の自社株買いをすることについて解説していましたので、その詳細をまとめました。
セブン&アイHDへM&Aの打診
カナダの企業 クシュタール が、コンビニ・スーパー事業を展開する セブン&アイ・ホールディングス に対し、M&Aを打診している状況です。
一方、セブン&アイの創業家である 伊藤家 は、MBO(経営陣による買収)を目指していました。しかし、資金調達が困難だったため、最終的に断念。その際、伊藤忠商事が関与する可能性もありましたが、独占禁止法の問題が生じるため、最初から難しかったのかもしれません。
セブン&アイの2つの選択肢
伊藤家のMBOが実現しなかったことで、セブン&アイには 2つの選択肢 しか残されませんでした。
- クシュタールの提案を受け入れる
- 自主独立を維持し、株価を向上させる
結果として、同社は 自主独立を選択 し、そのための施策として 2030年度までに約2兆円の自社株買い を実施することを決定。これにより 株価の向上とROE(自己資本利益率)の改善 を目指します。
また、傘下のヨークホールディングスを米投資ファンドに売却 し、新社長に外国人を起用 する方針です。さらに、北米の子会社の50%を維持しつつ、子会社上場を進める計画 も進めています。
果たして自主独立の道は正解か?
現在の経営陣が これ以上の成長は難しい と考えられているからこのような現状になっているのに、独立を維持した場合、株価は本当に上昇するのか? という点には疑問も残ります。
現在、日本企業にも コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針) の機能が求められるようになり、独立委員会を設置して買収提案を検討する仕組み も整いつつあります。これにより、従来の サラリーマン経営 ではなく、株主を意識した経営が求められる時代 に変わりつつあるのは、良い流れではないでしょうか。
今後の展望と懸念
今回の セブン&アイの経営改革 は、大きな転換点となる可能性があります。しかし、中長期的に株価が上昇しなければ、この改革は失敗と見なされる ことになります。そうなれば、いずれ再び外資による買収の話が浮上する可能性もあります。
今後の動向が注目される中、果たして 自主独立の道が成功につながるのか、引き続き注視していく必要がありそうです。
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