元モーニング娘。の藤本美貴ことミキティが自身のYouTubeチャンネルの人生相談のコーナーで、「子供のSNS、何歳から許可するべき…?」などについて言及しましたので、その詳細をまとめました。
1人目:30台男性 子どもにSNSはやらせてよいか?
子どもにスマートフォンを持たせていますが、一定の制限は設けています。最近、子どもが友達からSNSを始めようと誘われたようで、「危ないからダメ」と伝えました。そこで気になるのが、他の親御さんはどうしているのかということ。たとえばミキティさんはどう対応しているのでしょうか?
ミキティ家族の現状
うちでは今のところSNSは使わせておらず、連絡手段はLINEのみです。中学1年の息子はSNSにあまり興味がないようで、「LINEで連絡が取れるからそれで十分」と言っています。ただ、文化祭などのイベントでは、異性の友達と連絡先を交換する場面もあるようで、友達の中には、LINEすら教えず、インスタのDMだけでやり取りするという話も聞きます。
SNSを使わせるとしたら?
小学生には絶対に使わせませんが、中学生になると、ある程度必要性が出てくるのかな。もし使わせるとしたら、「見ていい」という条件のもとで使わせることになると思います。
たとえばX(旧Twitter)については、我が家ではやらせていません。子どもが「やりたい」と言ってきたら、「呟いてどうするの?何を呟きたいの?」とまず聞きます。「ママのLINEに呟いてみて」と提案してみたいですね。
SNSで発信する意味って?
私自身もSNSは仕事の一環として使っているだけで、日常生活の一部にはなっていません。インスタには日常を載せたりもしますが、それも結局仕事と繋がっているものです。
Xに関しては特に「何を呟くの?」という疑問が拭えません。「お腹空いた」「疲れた」といった内容なら、直接友達に言えばいいし、それをわざわざネット上に発信する必要があるのか疑問です。独り言のような投稿は、誰に向けているのかも曖昧で、私にはその感覚が理解できません。
そして一番避けたいのは、人の悪口や批判を書くような使い方です。誰かのことを「あいつ嫌い」とか「この人ムカつく」といった内容を投稿するなら、それは本人にも周囲にもプラスにならないと思います。
子どもとSNSの付き合い方、親のスタンス
「何歳まで親が見守るか」という話になると、中学生のうちは様子を見ていこうと思っています。高校生になったら基本的には自由にさせたいですが、スマホ代などを親が負担している間は、ある程度の管理が必要だと思います。
「週1でチェックさせなさい」とまでは言いませんが、「見せてと言ったら見せられる状態にしておいてね」とは伝えます。ネットの世界には、どこからがアウトかグレーなラインも多く、知らない人との接触やトラブルも心配です。
一方で、SNSをやっていないことで仲間外れになるのでは?という心配もあります。ただ、現時点では「やってないから仲間外れ」というより、「やってるのに誘ってもらえない」方が問題になるようです。SNSをやっていなくても、周囲に合わせて諦めがついているようにも見えます。
また、グループLINEによるトラブル、たとえば誰かを仲間外れにしたり、別グループでやり取りしたりといった話もよく聞きます。逆にやっていないことでそうした心配が減るという面もあります。
許すとしたらインスタくらいかな。せめて鍵付きで運用すること、親が見られる状態にしておくことは必須条件だと考えています。子どもの「プライバシー」も大切ですが、「親に見られてもいいよね」という状況にはしときたいです。
2人目:女性40代 小5娘の「すねる」癖は治らないのでしょうか?
私は3人の子どもの母です。今回は3番目、小学5年生の女の子についての相談です。娘はバスケ部に所属しており、近くの公園でほぼ毎日、親子で自主練習をしています。しかし、その練習中に必ずと言っていいほどふてくされて、5分間ストップする「すねる儀式」があり、それを毎回3回ほど繰り返します。理由は、私がファウルしたとか、「それはダメだ」と注意されたことに対して納得がいかないからです。
この前、友達親子と一緒にバスケをした際にも、初めてその姿を他人に見せてしまい、大泣きして友達には引かれてしまいました。家でも「そんなに怒っていたら、友達も嫌になるよ」と伝えているのですが、なかなか治りません。この「すねる癖」のようなもので、大人になったら治るのでしょうか?
子どもとの勝負は常に真剣勝負
私は個人的に、親が常に子どもに勝ちを譲ると、負ける経験が乏しくなり、感情の整理が難しくなると感じています。特に兄弟がいない場合、その傾向は強まります。たとえば、じゃんけんで負けると泣く時期もありますが、年長くらいになれば「じゃんけんは勝つ時もあれば負ける時もある」と説明し、「勝って嬉しい」「負けて悔しい」両方を経験することが大切だと伝えています。
私はあえて真剣勝負をします。「悔しかったらどうしたら勝てるか考えてみよう」というスタンスで、オセロなども全力で対戦します。すねたらその時点で「今日は終わり」と決めており、「正しいルールの中での勝ち負けは当たり前。すねて泣くなら練習はそこで終了」というルールを徹底しています。
試合中に泣いて再プレイなどは許されません。「世の中は思い通りにいかない。その中でどう行動するかを考えるのが人生だよ」と伝え、「あなたに都合のいい世の中はない」と繰り返し説明しています。
社会に通じる力を育てたい
スポーツは勝ち負けがあるものであり、負けた時にどう向き合うかも大切な成長の一部です。次の日の練習前には、「昨日みたいに意味のない理由で泣いたら、そこで練習は終わり」とあらかじめ伝え、本当にそうするようにしています。「泣けばやってくれる」と学ばせてしまうと、外の世界で通用しません。
小学生にもなれば、自分の感情を整理し、自分の行動に責任を持つことを少しずつ学ばせる時期です。親は一番身近な「社会の縮図」として、子どもに現実的なルールを教える存在であるべきだと私は思っています。もちろん、1回で伝わることではなく、何度も繰り返し説明しながら、時間をかけて少しずつ理解させていくことが必要です。
子どもはやがて親元を離れ、社会で生きていく存在。だからこそ、「泣いても思い通りにならない」「すねても状況は変わらない」と学び、自分で乗り越える力を育てていってほしいと思っています。
3人目:女性20代 過保護すぎる自分が不安
現在6ヶ月の男の子を育てています。出産後、子どもに関するニュースや事件を目にする機会が増え、不安になることが多くなりました。子どもを守りたい気持ちが強くなり、過保護気味になってしまっていると感じています。例えば「学校に通い出したら毎日送り迎えをしたい」と夫に話したところ、「やりすぎではないか」と言われました。でも私は「それでも足りないくらい。今の世の中でそれをしないのは甘い」と思ってしまいます。
一方で、自分でもこの過剰な不安が子どもにとって良くないとわかっています。このままだと“やばいママ”になってしまいそうで、自覚はあります。ですが「守ってあげなきゃ」と思うと、不安で頭がいっぱいになり、夜も眠れなくなることがあります。どうしたら変に考えすぎずにいられるでしょうか?
今できること、そして必要以上に抱え込まない工夫
今はまだ6ヶ月。1人で出歩くこともないし、幼稚園くらいまでは基本的に親がついて行くことがほとんどです。なので今はまず「しっかり寝てください」と言いたいです。不安になる気持ちはよくわかりますが、未来のことを考えすぎて今を消耗するのはもったいないです。
極端な話、もし本当に送り迎えをしたいなら、試しにやってみればいいと思います。環境や仕事の状況によっても変わるし、実際やってみて「これは大丈夫そう」と感じたり、逆に「やっぱり無理」と思ったりするかもしれません。
また、うちでは子どもに事件の話をしっかり伝えています。例えば「こうやって声をかけられて連れていかれた子がいたんだよ」と話したり、小学生になったら「誘拐されそうな状況」を親子でロールプレイしたりしています。「お姉ちゃん可愛いね、一緒にお菓子見に行こう」など実際に誘う言葉を使って、「行かない」と言える練習を遊びながら行っています。
信頼と警戒のバランスを意識して
今はまだ赤ちゃんならこうした練習はできませんが、娘が4歳の頃から始めました。6歳・7歳で小学校に上がるタイミングで、通学の付き添いが心配なら、最初は一緒に行ってもいいんです。少しずつ親も子どもも慣れていくことで、不安は減っていくはずです。
子どもを信じたいけれど、世の中が信じられない。そのギャップに苦しむ気持ち、すごくよくわかります。でも、全てを疑い始めると自分自身が疲れてしまいます。信頼しすぎても危険ですが、警戒しすぎても心が持ちません。だからこそ、自分なりの基準を持ちつつ、相手や子どもの様子を冷静に観察するという姿勢が大切だと思います。
4人目:男性20代 子どもを持つことへの不安
「結婚して子どもが欲しい」と考える中で、職場の人から「自分より大切な存在ができるよ」と言われ、それが本当に自分にできるのか、不安になっています。命に代えてでも守りたいと思えるのか分からない。それが分からないからこそ怖くなるのです。藤本さんやご主人は、子どもができて何か変わったことがありましたか?自然とその感情は湧いてくるのでしょうか。今のこの不安をどうしたら拭えるのか、アドバイスをいただきたいです。
愛情は“自然に湧くもの”ではなく“育っていくもの”
私自身も27歳で妊娠したとき、もう年齢的には大人ではありましたが「一人の人間を育てる責任が自分にある」と思うと、とても不安でした。でも、実際に子どもが生まれると、その不安を感じている暇もないくらい、毎日が慌ただしく過ぎていきました。夫がそのとき「そんなに不安になれるって、もう素敵なお母さんだよ」と言ってくれたのが心の支えになったのを覚えています。
出産の瞬間、「涙が出るほど感動する」というイメージを持っていましたが、私は「終わった」とホッとしたのが正直な感想で、涙は出ませんでした。だからといって、感情が足りないとか母性が薄いということではないと思います。
「命に代えても守りたい」と思えるかは、その状況にならないとわからない。実際に命が関わる場面にならない限り、そう強く思える瞬間はないかもしれません。でもそれでいいのです。自然と心は育っていくし、子どもが自分を親にしてくれる。子育てを通して、親自身も変わっていくものだと感じています。
私はもともと小さい子が特別好きというタイプではなかったので、出産前は「本当に可愛いと思えるのかな」と心配でした。でも生まれてきたら、本当に可愛くて、同時に腹も立つし、感情がたくさん揺さぶられるようになりました。それが“親になる”ということなのかもしれません。
不安になりすぎず、目の前の一歩一歩を大切に
「子どもを育てられるか不安」という気持ちは、とても自然なものです。誰でも最初は初心者で、経験がない中でスタートするしかありません。私の母が言ってくれた「いきなり母親にはなれない、子どもが親にしてくれるんだよ」という言葉に、私はとても救われました。
これから起こるかもしれない未来のことで悩むよりも、「今日何をするか」を考える方が現実的です。
以上「ミキティチャンネル」まとめでした。
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